健康

外科医・杉本真樹のVR手術とOsiriXによる医療改革の評判と内容とは?

みなさん、こんにちは。

yoshi3です。

いきなりなんだ?と驚かれましたでしょうか?

今回は、最先端医療技術としてVR(仮想現実)などの技術を

取り入れた医療で注目を集める外科医の杉本真樹(すぎもとまき)氏を

ご紹介したいと思います。

レントゲン画像を立体化する無料ソフトウェア「OsiriX」の可能性に

一早く注目し、医療や教育向けに開発を進められ世界から評価されています。

 

 

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医療技術としてのVR(仮想現実)とはどの様なものか

 

 

杉本真樹氏が医療に取り入れておられるのはVR(仮想現実)とAR(拡張現実)、

MR(複合現実)これらを総合的に取り入れた技術で、これに医療用の画像を

立体処理できる「OsiriX(オザイリスク)」を取り入れ、杉本氏はこのソフトを

「医療VR」の土台として10年以上開発に携わってこられました。

 

2016年には自らが医療VR事業を展開する「Holoeyes株式会社」を

立ち上げられた起業家でもあります。

CTやMRIなどの3D技術の医療機器は数百万から数千万となる場合があり、

個人で気軽には導入出来ないのが現実ですが、VR製品は量産され

市場競争で価格が安くなった上に医療機器としても十分に使える精度があります。

この様な背景から医療業界におけるVR事業は今後どんどん広がる可能性が

高いと言えます。

 

OsiriXで作成した3D画像をVRのヘッドマウントディスプレイで見ることで

患者の3Dデータが目の前に有るかのように体感出来、手術ナビゲーションや

経験の浅い医師と経験豊富な医師の感覚を共有することで若手医師の教育にも

適しているという事です。

 

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患者さんの心に寄り添う事が出来るVR医療

 

 

杉本氏が行うVR医療は、医師の為だけでなく患者にも自分の状態や症状を

深く理解する手助けになり、患者の心に変化をもたらした例もあります。

 

杉本氏の講演を聞いた女性から話掛けられ、数年前に子宮がんで子宮・卵巣の

総摘出を行った自分はもう女性ではないと嘆いておられたとか。

そこで杉本氏は彼女のCT画像から3D画像を作り、手術前の子宮の様子などが

分かるようにし、過去の自分の体と「再会」するという試みをされたところ、

自分は女性であること。そして自分の中には悪いものが無く解放された事が

ハッキリと分かり、今がん予防の活動をされているらしいです。

 

VR技術があったからこそ成しえた事であり、その先に社会への貢献、

社会的な価値が生まれることを示した素晴らしい事例だと思います。

 

この試みは第58回K額技術映画祭で部門優秀賞を受賞され、杉本氏も

「本来経験出来なかった事をコーディネートする事で、人の為になるというのは

感極まる。」と涙ながらにお話しされていたということです。

私は、この記事を読むだけで目頭が熱くなりました。

 

自分の悩みを打ち明けた女性の勇気と、それに答えた杉本氏の技術。

どちらも本当に素晴らしいと感じましたし、医療の枠を超え患者の心に寄り添う技術で

あり続けて欲しいと思います。

 

 

医者として、どの様に社会貢献していくのか

 

 

外科医の杉本真樹として病院で治療する以外に起業家として、

またソフトウェア開発者として杉本氏は、世界からもその事業は高く評価され

Microsoft Innovation Award2017の優秀賞に選出されています。

 

医者としての社会貢献を模索していた時に出会ったビジネスパートナーの

エンジニアと「医療画像で世の中をよくする」という取り組みをはじめ、

そのデータベースには誰もがアクセ出来る環境を提供しようと考えておられます。

 

日本は病院で撮影したCTデータを患者さんがもらえる一方、それは「個人情報」

となるため自由に扱う事が困難ですが、3D化する事でそのデータだけでは

個人を特定する事が出来ない座標データとなる事から、これをデータベースとして

医師たちの資源となるように共有する事が可能になる。そんな素晴らしい試みです。

 

杉本氏は医療の新技術を一早く試し、良さや改善点を見極めどの様に役立つのか

という事を広める事も自身の使命であると考えておられます。

かつて注目された3Dプリンタ臓器モデルは広め終わったと話す杉本氏は、

VR医療技術も数年後には当たり前になると分析されています。

 

臨床を15年やって気付いた日本の医療の非効率や地域格差は、

「臨床を15年やったから分かったこと」で、その経験がとても重要だと話されます。

臨床を知らないと医師が耳を貸してくれない。

臨床の領域で一つ極める事が大切。

どんな職種にも言える事、何かを成し遂げた人の言葉はいつも同じです。

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