みなさん、こんにちは。
yoshi3です。
今回は、日本時間の6月1日から始まった2018全米女子オープンに
初出場で参戦中の畑岡奈紗(はたおかなさ)プロを追いかけてみたいと思います。
若干19歳にして2016年には日本女子オープンで史上初の
アマチュアで優勝を飾り、その年の10月にプロ転向を表明する。
(上記の優勝は最終日首位と4打差の5位スタートからの逆転優勝です!)
そんな畑岡奈紗プロに迫ります!
畑岡奈紗プロ、強さの秘密はどこに?まずはプロフィールから。
畑岡 奈紗(はたおか なさ) 茨城県笠間市出身
1999年1月13日生まれ 19歳
身長158センチ
名前の「奈紗(なさ)」はアメリカのNASAから頂いたとの事です。
「前人未踏な事をやるように」と親御さんの願いが込められたお名前だとか。
メッチャ出来てますやん!
母親がゴルフ場にお勤めされていた影響で、11歳からゴルフを始めたという事です。
始めた年齢としては比較的遅い方ですが、もの凄い努力と持って生まれた才能ですね。
「努力が出来る才能」というのもありますが、いずれにせよ才能ですよ。
史上初の日本女子オープンアマチュア優勝で一気に注目を浴びることになった
畑岡プロですが、彼女の凄さはそれ以外にも沢山あります。
まず、プロ転向したタイミングですが、17歳と271日でのプロ転向は、
あの宮里藍さんの18歳と110日を上回る日本女子ツアー史上最年少でのプロ転向です!
しかも「優勝」となると、1989年の平瀬真由美選手がLPGAツアーチャンピオンシップ
を20歳と20日で優勝した「公式戦最年少優勝記録」までも塗り替えたという偉業だった
訳です。
将棋の「藤井聡太」プロといい、いろんな世界で「史上最年少」がどんどん出てくる
のはとても良い事です。(しかも10代)
その世界での若手がしっかり育っている証拠ですからね。
もちろん本人の才能や努力の積み上げがあってこそですが、若い選手が出て来る事で、
さらにその下の年齢層にも刺激を与え、「自分も将来ああなりたい」と思って頂く事が、
どの業界においても絶対に必要な事です。
いわゆる「ヒーロー」的な存在ですね。
それはさておき、畑岡プロの方へ話を戻しますが、2016年のプロ転向後同じ年の
全米女子ツアー(LPGA)のQスクールで14位タイに入り、2017年のシーズン出場権を
獲得されています。
まあ、こちらも日本人としては最年少アメリカツアー出場権の獲得になる訳です。
ちなみに、「Qスクール」とは、ツアープロになるための認定試験みたなものですが
アメリカのツアーに出場するためにはアメリカでの出場権を獲得しなければなりません。
アメリカ男子プロ「PGA」の方はその仕組みがかなりややこしく、
ハードルも相当高く、2013年にはその仕組みも一部改正されたりと、
なんの実績も無く一からその出場権を獲得しようとすれば、どれだけの難関を
くぐらなければ獲得出来ないか。。。
全米女子「LPGA」の方はその辺りはまだシンプルですが、Qスクールでの獲得の場合は
2か所で行われるQスクールのそれぞれトップ30位タイを含む80人前後のファイナリスト
からトップ40位タイまでが翌年のシード権を与えられるという仕組みです。
その中で「14位」はめちゃめちゃスゴイですよ。
もともと何人からスタートの「14位」なんでしょうか?
と、その実力だけ見ても、もうええでっしゃろ?と言いたくなりますが、
2017年はその獲得したシード権でアメリカを主戦場に戦っておられました。
日本へ戻ってきた畑岡プロは「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」で
見事プロ入り初優勝を飾り、それまで日本女子プロゴルフツアーとして
宮里藍さんの最年少優勝記録の18歳と262日をまた更新することになりました。
畑岡プロは、中島常幸プロ主宰の「ヒルズゴルフ・トミーアカデミー」の1期生で
師匠である中島プロも「悪い所を探すのが大変。目標が高い」と称賛。
LPGA小林浩美会長も日本女子オープン優勝時に「30年に一人の逸材」と絶賛の評価です。
畑岡プロの凄さはどこからくるのか?
日本でキャディーを務める小俣裕次郎プロは、「畑岡プロはアドレナリンを
コントロールできる」のが強さの秘密と言われています。
練習では110ヤードの飛距離がコースではアドレナリンの影響で115ヤード飛び、
日本で優勝したミヤギテレビ杯での最終日は、123ヤード飛んでいたらしいです。
これには、さすがの小俣さんも相当驚いたとの事です。
アドレナリンを出せるのもスゴイ事ですが、更に凄いのは畑岡プロ自身が
「気合を入れると、飛ぶ」事を分かっているという事です。
要するに、自分の事が分っているので、慌てることがないし、
マネジメントも間違えない。
自分がこうなれば、こういう結果が出る!なんて、分かりませんよ。普通。
でも、そういうところまで分かってくれているキャディだからこそ
絶大な信頼を寄せる事が出来るのでしょうね。
メンタルが命のスポーツでこれほど心強い事はないと思います。
畑岡プロは身長158センチと、決して大きいとは言えない体格ですが、
ヘッドスピードがスゴイ!打球の飛距離がエグイ!打球の高さがとんでもない!と、
「スゴイ!」だらけですが、その秘密は「強靭な下半身」だそうです。
ただし、下半身が強靭なだけでは固くなりがちですが、上半身の柔らかさとマッチ
して脚のパワーを最大限に生かし、コンパクトかつしなやかなスイングが出来る。
これが凄さの秘訣だそうです。おっさんには、無理っす。
畑岡プロ、中学時代は陸上部で200mで県大会入賞の記録を持っているらしく、
その頃下半身の強化をしていたことが後々のゴルフに生かされている訳です。
スイングのフォームの物まねだけしても同じ結果にならないのは、
元から持っているパワーも違うし、上半身のしなやかさも真似出来るものではないです。
アドレナリンのコントロールだけでも真似してみたいですけど。
最後に。
現在全米女子オープン2018に参戦中ですが、6月1日の速報で首位に立っている
との情報が流れて来ました。マジか・・・
自分におごることなく、腐る事無く、どんなシーンも平常心で
これこそアドレナリンのコントロール技術で、日本の皆さんに
夢を見せて欲しいと思います。
藍ちゃんも引退しますし、これからの日本女子ゴルフ界を背負って立つ人材
であることは既に証明されましたので、他のプロ同様日本の女子プロゴルフ業界が
華やかに、また世界にアピール出来るようにがんばってください。
最終日が待ち遠しいです。