みなさん、こんにちは。
yoshi3です。
今回は、昨年30周年を迎えられ、初の紅白歌合戦出場も遂げられた
エレファントカシマシのヴォーカルであり、その強烈な印象から
一度見ると忘れられないキャラクターの持ち主である、
宮本浩次さんに迫ってみたいと思います。
宮本浩次の歌唱力とは、プロから見てどうなのか?
私も一時音楽にのめり込み、アマチュアですが一応プロを夢見て
音楽活動を仲間たちと楽しんでいたこともあります。
色んなコンテストに出てみたり、あちこちのライブハウスに出て
自分たちの音楽を磨く事を頑張っていました。
そんな事を続けていると、上手い人たちと自分たちの違いがハッキリ
分かるようになってくるんです。
「そうか、こういう所が俺たちは雑なんだ。」とか「こういう所の
表現が下手なんだ」みたいな、普通にただ音楽を聴いているだけでは
恐らく気付く事など無かったであろうことが、その世界にのめり込み
突き詰めたいという気持ちが、見えなかったものを見える様にして
くれる。
それは良くもあり、悪くもあり。その先を諦めるには十分なきっかけ
になったのも事実です。
そんな超アマチュアな私が聴く限り、宮本さんのヴォーカルとしての
歌唱力は何となく不安定な聞こえ方をする時もあるのですが、
とてつもなく上手い!と感じています。
生で聞いてみたいヴォーカリストには絶対入ってます。
昔、故河島英五さんがまだお元気にされていたころ、近所の楽器屋
さん主宰でアマチュアバンドを数組集めてちょっとしたLIVEをやろう
という企画で、出場バンドコンテストがあり、私達もそれに出よう!
ということでエントリーをした訳ですが、コンテスト会場は楽器屋
さんの上にあるレンタルスタジオで、なんと審査員に河島英五さんが
座っておられました。
それを見た瞬間からチョー緊張してしまったのですが、結果は合格。
良かったです。
で、一通り審査が終わった所で全バンドが集められ、少しだけ
ヴォーカルに向けたアドバイスを河島英五さん直々にされたのですが
その時に聞いた生歌が恐ろしく大きな声で、「プロってこんなに凄い
のか・・・」と、少しの間ボーっとしていた事を思い出します。
で、気になったのが宮本さんで、キャラはメチャクチャ大好きなんで
すが、その性格というか、変な癖を付けるのではなく、真っすぐに
ド・ストレートな歌い方が大好きで、ごまかしが効かない、
ヴォーカルとしては一番損をする歌い方だと思うのですが、そこへ
挑んでいるような姿に惹かれます。
そんな宮本さんの歌唱力について調べていると、いらっしゃいました。
エレカシが1994年にレコード会社から契約を切られたあと、
プロデューサーとして一緒に仕事をされた「佐久間正英」氏です。
それまでも、数々のミュージシャンと仕事をされ代表的なところでは
BOØWY、GLAY、JUDY AND MARY、くるり、渡辺美里・・・
挙げればキリがないです。超有名ミュージシャンのオンパレードです。
そんな自身もミュージシャンであり、プロデュースもされる佐久間氏
ですが、とあるインタビューの中でエレカシのプロデュース時の
エピソードと共に、宮本さんの歌唱力について、「宮本浩次は本当に
すごいです。その場で聴いていられる自分が幸せ。」とまで言われて
います。
また、宮本浩次さんは歌詞をよく間違えるらしいのですが、言葉なん
かどうでもいい。
言葉を歌っているんじゃない。と、言葉が意識から外れて間違える
たびにイライラがつのって、さらにテンションが上がり、すごい歌に
なっていく。
「僕が経験したロックバンドの中で、テクニカルな意味も含めて
宮本浩次の歌の上手さはダントツですね。」とも。
先に挙げた様な方々をプロデュースしてきた佐久間氏にして、
宮本浩次の力量は特殊。とまで言わしめる程の上手さなんです。
そんな佐久間正英さんは、2014年1月スキルス性胃がんにより
死去されています。
まだ61歳という若さで、音楽業界の宝がまた一つ消えてしまいました。
あまり語られ事の無い、私生活はどんな感じなのか?
あのキャラクター故のエピソードは沢山あるようですが、ご本人は
とにかく読書が大好きで西洋・東洋を問わず、古典を繰り返し
読んだり、明治の文豪が好きみたいです。
若い頃に読んだ作品も何度も読み返しては、「今の方が面白いと
感じる。」と、その時々の自分がどう感じるのか?という事を楽しん
でいるようです。
しかも、勉強好き。得意じゃない古文の平家物語を3か月かけて
解説見ながら読む。
それが、自分は何も分からないから本を読んで分かった気になるのが
好きという事ですが、そもそも苦手な分野を3か月かけて読もうと
は、普通はならないですよね。
だから、本当に「本を読む」事が大好きなんだと思います。
昔の人たちが、何を考えどんな思いでどんな境地に達していたのか?
そんな事を考えながら、自分もその境地にどうすれば達する事が
出来るのか?そんなことを考えているのでしょうか。
ホームページとブログに関してはスタッフがお知らせを更新している
ようですが、ツイッターにかんしては、結構まめに更新されてます。
そういう所はちょっと意外だったかな。
現在、Miyamoto Kohji弾き語りLiveTour2018春で、全国を
回っておられる最中です。
今は亡き母への想いとは。
音楽の切っ掛けは、母親から勧められたNHK少年少女合唱団への入団
が始まりで、「NHKみんなのうた」で歌った「はじめての僕デス」
が10万枚の大ヒット!
そんな合唱団を「やめたい」と言ったときも、「いつかきっと私に
感謝する時がある」と言って続けるよう説得されたり、15歳の時
にBANDを組むと言った時も、父親は反対されていたのに対し、
母親は大変喜んでくれたとか。
70歳を超えてもエレカシのライブへ足を運んでいらしたらしく、
「あんたの声うるさいから」といって、耳栓をして聴いておられた
なんてエピソードも。
そんな仲良しだった母親は2017年、エレカシが初の紅白歌合戦出場
が決まったにも関わらず、その雄姿を見ることなくこの世を去られて
います。
2017年11月16日に行われた紅白出場者発表会見で、常に母親への
思いとか、そういうものは体にしみつている。とするも、この日時点
でまだお母様へのご報告が出来ていないので、お墓参りに行こうと
思っています。と語っておられ、亡き母への感謝を忘れない姿が
垣間見れた一瞬だったのではないでしょうか。
派手な活躍よりも、長く活動して欲しいグループです。