みなさん、こんにちは。
yoshi3です。
今回は、カブトムシを卵から育てた小学生が今月ふ化させたところ、
雄と雌の特徴を併せ持つ極めて珍しい個体である事が分かりましたので、
それをちょっと追いかけてみたいと思います!
そもそも、雌雄同体(雌雄型)とはどんなもの?
岡山県倉敷市に住む遠藤尊君(11歳)は市立第一福田小学校の6年生。
カブトムシが大好きで、2年生の弟翔君(7歳)とお母さんと3人で協力して
2年前から自宅でカブトムシを飼育していました。
今月に入って羽化したのは何と90匹!
その中に今回の発見に至った1匹が混じっていたという事です。
体調は約5センチで、体の左半分はほぼ雄ですが右半分は前羽が
ザラザラした雌の特徴があり、脚も左側3本は細長く雄の特徴で、
右3本は短く太い雌の特徴が出ていて、左右が非対称になっています。
形が珍しく、よく分からなかった為、市立自然史博物館へ相談に行った結果、
非常に珍しいカブトムシの雌雄同体(雌雄型)という事が判明しました。
カブトムシの雌雄型は、同博物館にも1点標本があるだけで、
鑑定した学芸員の奥島雄一さんの話では、「博物館には約51万点の
昆虫標本がありますが、雌雄型はチョウや蛾を合わせて6点だけ」と
いう事です。
羽化させた遠藤君は「とても貴重なものだと知り、すごくうれしい。
多くの人に見てもらいたい」とのことから、近く同博物館へ寄贈する予定
だそうです。
「カブトムシ」と言えば思い浮かぶのは「哀川翔」さんですよね?
実は、哀川翔さんも過去にこの「雌雄型」を羽化させた一人です。
今から約3年前の2015年7月に羽化したカブトムシの1匹が、
「最初は、なんだか変だな」と思われたという事で、
後日雌雄型だという事が判明したそうです。
当時の記事では、哀川翔さんはカブトムシ飼育歴14年で、
その当時で約3万匹のカブトムシを羽化させ、雌雄型が羽化する1か月前には、
世界最大88.0ミリの個体を羽化させていらっしゃり、それに次ぐ快挙?
として、東京スカイツリーで開催していた「大昆虫博」に展示されたとありました。
カブトムシの雌雄型が羽化する確率は?
色々調べてみたのですが、2015年の哀川翔さんが雌雄型を羽化させた際の
記事では、「1万分の1」の確率と書かれていましたが、今回の遠藤君の記事では
昆虫の雌雄型は10万から20万匹に1匹の割合という話も出ています。
別の雌雄型を説明しているサイトでも、「数万~数十万」という表記をされていたりと
その発生確率についてはかなり不明瞭な感じでした。
いろいろ調べて感じた事ですが・・・
雌雄型は遺伝子の変異が原因とされており、ザっと見た限りでは
昆虫に多く見られます。
チョウや蛾、カブトムシよりもクワガタの方が発見の報告やネット上に
挙げられている画像も多く、哀川翔さんが雌雄型を羽化させた同じ2015年に
長崎県の中学校の先生が飼育していた「ミヤマクワガタ」の雌雄型が
羽化したという記事もありました。
調べている中でも、「カブトムシ」の雌雄型は非常に少なく、
そういう意味でもかなり貴重な事だということが分かりました。
雌雄型は遺伝子の変異という事ですが、昆虫以外の哺乳類などは
例が少ない事から、変異しやすいのが「昆虫」という事でしょうね。
私も、過去をずーっとさかのぼって、小学生の頃クワガタを捕まえに
近くの山へ朝早くから友達と通っていたのを思い出します。
そんな中に、角の形がおかしなクワガタがたま~に取れるのですが、
どうやらそれが「雌雄型」だったようです。
どんな事でも、知っているか知らないかでこれほど差が出来てしまう
という事ですね。
たとえ知らなくても、遠藤君の様に興味を持って調べるなんてことを
しなかったので、分からないまま大人になってしまったという事ですけど、
今後は「ん?なんだかおかしいぞ?」と思った事は、とことん調べてみると
意外な大発見につながる可能性もありますので、なんでも興味を持って見る
という事を心掛けたいと思いました。