社会

アラフォー・クライシス「きょうだいリスク」が共倒れの危機を招く

みなさん、こんにちは。
yoshi3です。

みなさんは、アラフォークライシスという言葉をご存知でしょうか?

2017年12月にNHKが「クローズアップ現代+」で、アラフォー世代の

深刻な社会問題が取り上げられ注目されました。

そして今年6月に「アラフォークライシスⅡ」と題して更なる問題点を

浮き彫りにし、社会がどうあるべきかを考えさせられる内容となっています。

今日は、そのアラフォークライシスⅡで出た問題点を調べてみたいと思います。

 

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アラフォークライシスの内容と問題点

 

2000年(22歳):就職氷河期

2004年(26歳):ワーキングプア問題

2008年(30歳):リーマンショックによる「派遣切り」

2018年(40歳):「7040問題」

この様にアラフォー世代は社会に出る時点から、過酷極まりないスタートとなり、

何十社と就職先を回るも、結局なんとか働き口が見つかるのは、非正規雇用の

派遣社員や契約社員といった内容ばかりで、契約期間が切れてしまえば又新たな

働き口を探すという「不安定な仕事」に就いている方が非常に多いです。

また、男女問わず仕事が不安定な事でいわゆる「婚期」を逃したり、

やっとの思いで見つけた正規雇用の職を一生懸命頑張った結果として、

35歳~44歳のアラフォー世代の未婚率が一番増加している状態です。

 

番組内で出演されていた方の「相手に対する希望」が少し高いのでは?

という感じは受けましたが、それを下げた所で見つかるものでもありません。

 

ただ、男性側の「女性に求める経済力」というところでは、1992年では

26.7%が重視するとあり、2015年にはなんと41.9%が重視するという

回答でした。

これは正直、少し驚きました。

 

番組に出演されていた男性は母親の面倒を見ながらアルバイトで生計を立てている

という事もあり、女性に対する希望が「年収500万~1千万」医療関係従事。

みたいな感じで、それは相手も同じ事考えてますよ。と言いたくなるような

場面もありました。

 

しかし、そう考えてしまうのも良く分かります。

いくら伴侶を見つけられたとしても、単に扶養家族が増えるだけでは、

もうこの先やっていけない。だから少しでも経済力のある女性と巡り合えたら・・・。

そうなりますよね。

 

親の世話や介護、結婚の危機。それだけではない大きな問題。

アラフォークライシスで、大きな問題の一つに「7040問題」という

ものがあります。

これは、40代の子供が70代の親を世話するためにやむ負えず離職し、

その時点で「収入」が無くなるため、一気に生活が貧困の危機に陥る訳ですが、

そこに新たな問題が発生する可能性があります。

 

それが「きょうだいリスク」と言われるもので、別の兄弟が兄と親の生活費を

工面しなければならず、いくつものアルバイトを掛け持ちながら仕送りをするという

形になってしまい、悪くすれば過労等で体を壊し自分の家庭や環境も守れず、

当然親・兄弟も守れず、共倒れになってしまう危険性があるという事です。

これがきょうだいリスクの一番怖い所です。

 

法律上は生活が困難になった兄弟を支援する「義務」があるそうですが、

それが共倒れの原因となれば、社会は彼らに何をしてあげられたのか?

とても疑問に思います。

ただし、このきょうだいリスクに関してはとてもデリケートな部分も含んでいると

感じました。

それは、「きょうだい」だから、必ず仲が良いとも限らないからです。

ちょっとした事が切っ掛けで、もう何十年も会っていない。なんて方も沢山いらっしゃると

思いますし、そんな方の方が事業を成功させてかなり裕福だったりしますよね。
 

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どこまできょうだいを助ける義務があるのか?

 

法律上は助ける義務があるという事ですが、基本的に「生活に余裕がある場合」

という前置きがある条文になっているようです。

これも微妙な法文ですが、どこまでが余裕があるとするのか?

 

ある方は「兄弟でなければ、切り捨てられるのに・・・」とも。

これは心の声ですよね。仕方ないとも思いますが、実の兄弟から

そんな風に思われていると知れば、どんな気持ちになるんでしょう。

 

地域のサポートステーションも対象が40歳から44歳へ引き上げられたり、

就職支援や結婚支援が行われており、様々な実績も出来ているようです。

 

サポートセンターの婚活では、本人の希望はともかくとして、

AIによる引き合わせがなかなかいい感じで面白いと思いました。

自分の物差しだけではどうしても高望みしてしまうが、AIが選んだ人と、

とりあえず会ってみると意外とマッチする事があり、

「AIが選んでくれたのだから・・・」と結構上手くいったりしている。

 

要するに、自分の枠を取り払って一人の人間として自分を出し、

また相手を見る事で数字だけでは見えない相手の良い所が素直に入ってくる様に

見えました。

 

恐らく、仕事に関しても、同じような事がいえるのだと思います。

「どうせこんな仕事・・・」と思わず、縁あって働く機会を頂けた職場で

一生懸命がんばり、その仕事を好きになればおのずとその先の道が開ける様に思います。

自信を取り巻く環境が自分を卑屈な考えにしてしまっていることに本人は気付いていない

のがありありと見てとれます。

毎日を一生懸命生きようと頑張る事が明日へつながると、私は思います。

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