みなさん、こんにちは。
yoshi3です。
今回は、あまり聞いたことの無い用語が出て参りましたので、
その事を少し調べてみたいと思います。
ここ最近の酷暑!でどこを見ても必ず出て来る呼び掛けに
「こまめな水分補給」というのがありますが、間違った方法で
場合によっては死に至るケースもあるという事です。
水中毒とは?
あまり聞き何れない「水中毒」ですが、通常の血液は水分と塩分が
バランスよく存在していますが、短時間で多量の水分を摂取した場合
などに血液中の塩分濃度が低下し「低ナトリウム血症」という症状になり、
バランスを保とうとして細胞へ水分が流れ、この症状が「脳」で起こると
「脳浮腫」で突然死することもあります。
これが水中毒です。
ある女性は夏の旅行先で、1時間に1.5リットルのペースで水分補給を
していたところ、めまい・腹痛・吐き気を感じ「熱中症」だと思い、
さらに水分を取った事で体が痙攣し、救急搬送された結果「水中毒」と
診断されました。
このように「水中毒」という症状が一般的に浸透していないことで
「熱中症」だと勘違いしてしまい、水分を取る事で水中毒になるケースも
あります。
では、どの様な水分をどれ位の量で摂取すれば良いのでしょうか?
水分の取り方と適切な摂取量は?
まず、水中毒を防ぐには水分の取り方がポイントになります。
・「水」は1時間に100ミリリットル程度をこまめに飲むようにすること。
・汗をかいた時は塩分と糖分を含む「スポーツドリンク」を飲むようにする。
・汗を大量にかいたり、脱水症状が出た場合などは「経口補水液」が適しています。
ここ最近の酷暑でスーパーやドラッグストアでも「経口補水液」をよく見かける様に
なりましたが、通常時の飲用としては塩分濃度がスポーツドリンクの2~4倍と
高いので、飲み過ぎると高血圧の原因になってしまうため、経口補水液は
炎天下での長時間労働や熱中症の症状が出始めてから飲むようにします。

【ご家庭で出来る経口補水液の作り方】
・水 1リットル
・塩 3g
・砂糖 40g
これをよく混ぜれば完成です!!
ただ、このままでは決して「おいしくない」と感じます。
体内の塩分濃度が低下し脱水症状が進むことで「おいしく」
感じる様になります。
ですので、ちょっと飲みやすくするために、
・レモン果汁
・グレープフルーツ果汁
を、大さじ2~4杯加えたり、砂糖の代わりに「はちみつ」を使ったり
することで飲みやすくなります。
長時間我慢して、一気に何リットルもの水分を補給するのではなく、
少ない量でこまめに取る。
自分の体調を考えながら、水・スポーツドリンク・経口補水液を使い分ける。
といった事に注意すれば、水中毒も熱中症も防ぐことが可能です。
最近では食事の代わりにミネラルウォーターなどを飲むダイエットが流行した
事があり、空腹を紛らわせるために水を飲んで水中毒になる方が増えています。
水中毒の症状とは?
はじめは、軽い疲労感で、大量の水分を排出するため多尿・頻尿に
なる事もあります。
次に、頭痛・吐き気や意識障害が表れ、排出しきれない水分が
細胞を膨張させるため肺や脳にむくみが生じる事もあり、
症状が重くなると痙攣や心不全、昏睡状態になり、最悪は死に至る事があります。
水中毒の怖いところは「症状」だけを見た場合、「脱水症状」に
非常に似ているという事です。
しかし、治療法は全くの「真逆」になり、脱水症状と勘違いしたことで
水中毒をさらに悪化させてしまう事が実際に起こっています。
その他でも、精神疾患や発達障害との関連性で、ストレス解消の為に
大量の水を飲んでしまう「心因性多飲症」と呼ばれる症状があり、
特に統合失調症の患者さんが水中毒になるというケースは珍しくありません。
向精神薬や発達障害の薬には「口の渇き」が副作用として現れるものがあり、
水の多量摂取の原因にもなっています。
ミネラルウォーターの選び方
数年前から家の中でも熱中症になる事がメディアなどでも報じられ、
今年になって自宅に居ながら熱中症でお亡くなりになる方が増えています。
特に運動や作業をしていなくても、この暑さによって水分や塩分が
どんどん奪われていますので、のどの渇きに逆らわずこまめに水分補強や
塩分補給をすることを意識することが自分を守ると考えましょう。
そこで、水分補給として多いのはやはり「ミネラルウォーター」です。
ミネラルウォーターと言っても沢山の種類があり、どんなものが合っているのか?
など意外と知られていないので、今回はこの暑さで体がだるい、睡眠が浅い
といった方、疲労回復をしたいという方に絞ってご紹介いたします。
・体がだるい、睡眠が浅い、食欲の低下
「マグネシウム」を多く含んだ水を選ぶ。
マグネシウムは神経伝達と筋肉の収縮が正常に機能するように働いています。
また、マグネシウムは抗ストレス作用があり、精神の興奮を抑制する働きもあり
安定した精神状態には欠かせないミネラルです。
カルシウムとのバランスが大切なのですが、特にマグネシウムは
ストレスによって消費されやすいため、不足しない様に気を付けましょう。
マグネシウム不足の初期段階では、疲労感・食欲不振・集中力の低下
イライラ・便秘などの症状が出ます。
長期にわたると、高血圧・骨粗しょう症・脳卒中・心臓病・精神疾患などを
引き起こす原因となりますが、これといった特徴的な症状がないため、
マグネシウム不足とは気付きにくいのが怖いところです。
・疲労回復
「炭酸水素イオン」これです。
炭酸水素イオンはミネラルウォーターに含まれる唯一のアルカリミネラル成分です。
炭酸水素イオンには抗酸化作用があるとされており、生活習慣病予防や老化、
美容効果なども期待されています。
炭酸水素イオンには疲労回復の効果があると言われており、運動する事で
血液は酸性に傾き、筋肉には乳酸が発生しますが、これらの疲労物質を中和させ、
中和された疲労物質は二酸化炭素と水に分解されて尿などと一緒に体外へ排出され、
体内に疲労が溜まる事を防ぐ効果があるという事です。
炭酸水素イオンは「硬水」に多く含まれていますので、ミネラル分の多い硬水を
選ぶと良いでしょう。
また、炭酸水素イオンを効率よく摂取するには、ミネラルが豊富に含まれた
「炭酸入りのミネラルウォーター」が良いでしょう。
まとめ
いずれにせよ、ここ最近の「暑さ」は昔と違い、「異常な暑さ」です。
恐らくこれらも、環境破壊が気象に何らかの影響を及ぼした結果であると思います。
ご高齢者の方に自宅内での熱中症の発症者が多いのは「昔はこの位・・・」
といった意識から「がまん」してしまうのが原因であると推測出来ます。
私たちが幼い頃の夏も確かに暑かったです。
それでも35℃を超える様な気温はめったにありませんでしたし、
地面を見てもまだまだ「土」の部分が多く存在しました。
朝夕には、通りのご近所さんが「打ち水」をし、窓を開けて湿った道路の上を
風が通るとそれだけで涼しい風に変わり、汗をかきながらそうめんをすする昼食も
扇風機が1台あれば十分しのげる。
そんな「夏」でしたが、今は町の姿が変わってしまい、太陽の熱を下げる
手段が効かない様になっています。
町には高温を発生するエアコンの室外機の数だけでも、昔と比較にならないほど
増えていますし、町や都市が熱を排除する機能を持ち合わせていないのです。
自分の体調は自分で管理することを意識して、体調を崩すということは、
他の誰かに必ず迷惑をかける事になるという風に考えれば、元気でいる為にも
がまんせず、周りの意見を聞いて、少しでも気分がすぐれなければ早めに休息や
お医者さんへ行くことを心がけましょう。
とりあえず水飲んでりゃ何とかなる。
という時代ではなくなりました。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
ではまた次回の記事でお会いしましょう。