みなさん、こんにちは。
yoshi3です。
今回は、徐々に勢いが弱くなりつつある日本の家電業界において、
その多角化やインテリジェント化する家電商品の専門家:スペシャリストとして
一般の方々に分かりやすく説明をしたり、どんな優れた機能があるのか?
また、それらを使う事で消費者にどんなメリットがあるのか?
あなたに合った商品はどのメーカーのどの商品なのか?など、
事細かく手ほどきをしていただける「家電製品アドバイザー」にスポットを
当ててみました。
日本の家電業界の復活と「家電製品アドバイザー」
一時は瀕死とまで言われた日本の家電業界も、不採算部門の整理やリストラにより、
業績回復の兆しが見えてきたという話を聞いて少し安心しました。
高度成長期の日本製家電は「三種の神器」(テレビ、冷蔵庫、洗濯機)という言葉が示す様に
その存在感が他を圧倒するものでした。
昔は現在の様に海外メーカーも存在せず、国内メーカーの新製品開発合戦といっても
過言ではない業界で、新しい製品を市場に出せば飛ぶように注文が入るといった状態で、
家電メーカーは文字通り安泰でした。
ところが、海外メーカーの台頭で数々のライバルが出現し、徐々に国内メーカーの
メリットが薄らいだ事が日本の家電業界に暗い影を落とし始めました。
例えば、ダイソンの掃除機。
掃除機としては結構高額な商品であるにも関わらず、その性能のコマーシャル
「世界で唯一、吸引力が落ちない掃除機」というこの一言が、良い物は高くても認める
日本人気質にマッチし、逆にこれまでの掃除機に対する消費者の不満が浮き彫りとなり、
結果国内メーカーも慌ててダイソンの徹底研究をせざるを得ない状態になりますが、
時すでに遅し。。。
昔から言われ続けている「モノマネ日本人」を地で行く事しか出来ない状態でした。
当然日本がダイソンのコピー商品と言われても仕方ない物を出した頃には、
ダイソンは次なる刺客を送り込む。といった後手後手の戦略にしかならないのです。
そうこうしているうちに、半導体や液晶といった部門でも、元々労働賃金の安い韓国や
中国にどんどんシェアを取られてしまう状態になり、ついにはあのシャープが身売りを
しなければならない・・・といった絶望とも言える、日本の電機産業を支えた一つの
歴史が終わる事態にまで変わってしまいました。
yoshi3的には「山一証券」に次ぐショックでした。
お年玉で買ったシャープのダブルラジカセ。ものすごく大切に使っていました。
日本の老舗が、どんどん無くなってしまう。。。
なぜ、そんな事になるのか?
消費者のニーズを鋭くキャッチし、ニッチな市場に個性的な製品を投入する外資系企業と
従来の路線から離れられず、今までの延長線上で商品を作り続けた日本のメーカーとの
差が歴然と出てしまった結果だと言えます。
そんな中で各メーカーは「やるべき事」を見直し、作ったから売るのではなく、欲しいと
思われている市場へ製品を投入し、消費者の意見を聞きながらサービスを含めた改良を
加えるという戦略が徐々に成功の芽を出しつつあり、日本の家電メーカーの復活の兆しが
少しづつ見えてきた様に思えます。
家電業界の進化に消費者が追い付いて行けない?
AIやIoT(Internet of Things:モノのインターネット)の技術開発が進んだことで、
今までの「家電」には考えられなかった様な機能が付いたり、想像を超えた便利さが
手に入るようになりました。
その反面で、消費者がそうした商品開発について行けず、商品に尻込みしてしまう事が
多々あります。
yoshi3は年齢こそ、そこそこいってますがIT関係には出来るだけ着いて行ける様に、
聴きなれない言葉や、新しい技術には出来るだけ興味を持ち、どう違うのか?
といった事を気にする様にしていますが、それでも最近はちょっと機能を理解するまで
時間が掛かる様になってきました。
そこで「現代社会ならでは」と言っていいのでは?と思いますが、
「家電製品アドバイザー!」
なる方がいらっしゃいます!
ありがたいです。
もう生活の中に家電製品があるのは当たり前となりましたが、
その多様化に振り回され無い様にするため、また、その製品の良さや
価値・機能を正しく理解し使うためのアドバイスをして頂ける方です。
家電製品の進化は便利になっただけではなく、省電資源や省エネルギー
といった環境問題にも一役買っており、正しく使われなければその性能を
発揮する事が出来ない為、その為の指導役も担っておられる訳です。

家電製品アドバイザーはどこの認定?受験者数は何人ぐらい?受験料や試験時期は?
家電製品アドバイザーの資格は「一般財団法人家電製品協会」という所が
運営と管理を行っておられ、同上認定センターから認定される「民間資格」となります。
受験資格は特になく、学歴も年齢も性別も国籍も制限がありません。
家電業界や接客に興味がある学生さんも受験可能です。
ものすごく開かれた資格と言っていいですね。
家電製品協会認定センターの資格としては、
・スマートマスター
・家電製品アドバイザー
・家電製品エンジニア
の3種類があり、それぞれ分野が分れていますので、簡単に違いを説明します。
●スマートマスター
スマートハウスと言われる、IoT技術を駆使し住宅メーカーはもとより、電気、ガス
などのエネルギー供給元、電機メーカー、住宅設備業者、通信業者などとの連携で
家庭のエネルギー効率を高める工夫や、無駄を無くす技術、利便性、快適性、安全性
などを高めるための知識を伝授する「スマートハウス」のプロフェッショナルです。
●家電製品アドバイザー
各家電製品がもつ価値・機能を正しく理解し、生活を便利に、楽しく豊かにするため、
各人のニーズに合致した家電製品を的確に選択して使いこなす様にアドバイスをする
プロフェッショナルです。
●家電製品エンジニア
複雑かつ高度に発展する家電製品について、各機器のセットアップから問題発生時の
トラブルシューティングを担うプロフェッショナルです。
家電製品アドバイザーの受験者数と合格難易度は?
上記の各カテゴリーにて受験者数も合格率も変わってくるのですが、
「家電製品アドバイザー」について調べました所、
家電製品アドバイザーの中で、AV情報家電と生活家電に分かれます。
直近の第34回試験におけるそれぞれの受験者数と合格者数は以下の通りです。
AV情報家 | 生活家電 | |||||
一般受験 | 科目受験 | 計 | 一般受験 | 科目受験 | 計 | |
受験者数 | 4724 | 1323 | 6047 | 4248 | 1275 | 5523 |
合格者数 | 1321 | 702 | 2023 | 1083 | 715 | 1798 |
合格率 | 28.0% | 53.1% | 33.5% | 25.5% | 56.1% | 32.6% |
• 上表の「受験者数」は、取得を目指した資格(AVもしくは生活)の受験件数であり、
総合資格の場合は、AV・生活の両方にカウントされています。
• 上表の「合格者数」は、AV・生活の試験の単位での合格者数であり、そのうち、
両方に合格された方は「総合資格」に認定されます。今回の総合認定者数は1,277人です。
勉強方法としては、ほとんどが過去問題集での勉強になり、新製品などは
実際の商品カタログなどで勉強するのが一番なんでしょうか。
やはり、多種多様な家電製品に対応出来るとなれば、それなにり知識と応用が
必要になりますので、私が思っていたよりも合格率は低かったです。
認定試験の時期と受験料
家電製品協会ホームページによりますと、試験は年2回で3月と9月の
第一日曜日、およびその3日後の水曜日に実施されるという事です。
ですので、次回は
2018年9月2日(日):スマートマスター試験、家電製品アドバイザー試験
家電製品エンジニア試験
2018年9月5日(水):スマートマスター試験、家電製品アドバイザー試験
注意事項
・いずれの試験も同じ日に受験することはできません。
・スマートマスター試験は、日曜日もしくは水曜日のいずれか一方しか受験できません。
(同じ人が、両日に亘り受験することはできません)
・アドバイザー試験は、日曜日もしくは水曜日のいずれか一方しか受験できません。
(同じ人が、両日に亘り受験することはできません)
その他時間割等につきましては下記リンクを参考になさってください。
●受験料(基本的な受験料のみ)
・スマートマスター受験(2科目) : 9,230-
・家電製品アドバイザー「AV家電・生活家電」両方(3科目) : 15410-
・家電製品アドバイザー「AV家電・生活家電」いずれか(2科目) : 9230-
・家電製品エンジニア「AV家電・生活家電」両方(4科目) : 18460-
・家電製品エンジニア「AV家電・生活家電」いずれか(2科目) : 9230-
こちらも、詳しくは下記のリンクを参考になさってください。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
ではまた次回の記事でお会いしましょう。