みなさん、こんにちは。
yoshi3です。
今回は、まるでルパン三世ばりの盗難劇が起こってしまったという
ニュースが入って参りましたので、一体どんな事が起こったのか?
大変興味が湧きましたので、色々と調べてみました。
ストレングネース大聖堂から盗まれたスウェーデン王室の王冠
ストレングネース大聖堂の場所と、歴史なんですが、
「ストレングネース」はスウェーデンのセーデルマンランド地方の
ストレングネース市にある小さな街で、同市の中心地です。
そんな街にある「ストレングネース大聖堂」は街のランドマークとして
古くから存在してます。


日本人にはあまり馴染みがない街ですが、海外の旅行者からは、好印象で
投稿されている画像からも、自然豊かで歴史を感じる静かな街並みが
容易に想像できる、一度は訪れてみたいと思う場所です。
1250年ごろ、修道院が出来、次いで1291年にストレングネース大聖堂が
完成しました。
その後、1336年に国王マグヌス4世から都市憲章を与えられ、ストレングネースに
市場や議会が設置された事で、セーデルマンランド地方の主要都市にまで発展
しました。
1523年にはローレンティウス・アンドレアと、オラウス・ペトリという
改革者により、国王にグスタフ1世が選出され、スウェーデン史上において
ストレングネースは重要な場所になりました。
また、専門の教育を受けた者たちによって1626年には「トーマス体育館」が
建設され、現在はスウェーデン国内で2番目に古い歴史的な体育館となっています。
その後も緩やかに発展してきたストレングネースは1871年に大火に見舞われ
ますが見事復興し、その時に現在の街並みが作られたとの事です。
盗まれたのは国王カール9世とクリスティーナ王妃の王冠と宝珠
国王カール9世は、先に記述しました国王グスタフ1世と2度目の妃
マルガレータとの間の子で、1599年から1604年まで摂政として
任命され、1604年から1611年まで国王として在位していました。
カール9世が王位に就くまで、とても複雑な問題が種々ありましたが、
それらを全てすっ飛ばして、超ザックリ書くと上記の様になります。
カール9世は1611年10月30日、61歳で生涯を終えその亡骸は
ストレングネース大聖堂のに埋葬されています。
カール9世没から14年後の1625年12月8日、52歳で王妃クリスティーヌも
その生涯を終え、同じく亡骸はストレングネース大聖堂に埋葬されています。


そのお二人が生前お使いになられていた国王と王妃の王冠2つと、
十字架が刻まれた宝珠1つが今回盗難に遭いました。
ストレングネース大聖堂は内部も公開されており、大聖堂内部の写真も
多く公開されています。

盗難にあった王冠がどこに保管されていたのかは、これだけでは分かりませんが、
白昼堂々と2人組の男に盗まれたとの事で、相当内部の事情に詳しい者の犯行では
ないかと想像してしまいます。
犯人は、犯行後約200メートル離れた湖にとめていたモーターボートに乗って
逃走し、警察はヘリコプターやボートを使って捜索をするも、未だ犯人発見に
至っていません。
大聖堂の広報によりますと、王冠は警報機の付いた鍵付きガラスケースに入って
いて、大聖堂の周囲には観光客もいたとの事です。
ただ、町全体がほんわかした雰囲気に包まれていますので、その警備体制や、
管理体制がどういうものであったのかが分かりませんので、もしかしたら、
え?これだけ?みたいな警備体制だったのかも知れませんしね。日本人からすれば。
王冠と宝珠の歴史的価値とは?
王冠と宝珠は国王、王妃の埋葬時に一緒に埋葬されていましたが、後ほど埋葬場所から
掘り出され、大聖堂にて一般公開されることになりました。

警察の広報担当者の話では、「盗まれた王冠に経済的価値を付ける事は出来ない」との
事で、「計り知れない程の貴重な国益なのです。」とのコメントを出されたという事です。
また、「こういう品物を取り扱う人間は限られているので、早晩取り戻せる」と
コメントしているそうです。
まとめ・・・
今回の盗難は、大聖堂で昼食会が開かれ、一般の人々も出入り可能な状態で
わずか数分の間に、ガラスケースを壊して持ち去られるという事態で、
世間的には、警報機付きのガラスケースよりも、それをどの様に警備して
したのか?に関心があるのでは?
まさか警備員も「昼食会」に参加していたとは思えませんが、警備員とて
人の子ですし、お腹もすきます。
自然豊かで平和な街で、まさかそんな罰当たりな輩がこんな小さな所を
狙うなんて・・・と、油断があったのは間違いないのでは?
失って気付く歴史の重大さ。
日本のお寺や神社にも油をまき散らす罰当たり者がいましたね。
絶対に犯人を検挙して、スウェーデンの歴史を守って頂きたいと切に願います。
最後までお読み頂きありがとうございました。
ではまた次回の記事でお会いしましょう。