社会

不登校の子供たち原因は?親の対応は?善意の手紙は逆効果

みなさん、こんにちは。

yoshi3です。

今回は、深刻な社会問題の一つである、子供の不登校問題について

ある記事が目に止まりましたので、ちょっと色々調べてみました。

 

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善意の手紙や励ましの寄せ書きは不登校児には逆効果?

 

このタイトルは私もちょっとショックでした。。。というか、

ハッとさせられました。

 

クラスみんなで○○ちゃん、○○君をはげまして、学校へ来られるように

勇気づけてあげよう!

 

きっとこんな感じで先生が主導になったり、仲のいいお友達同士で手紙を書いたり

しているのだと思います。

 

一つ取り違えると、また別の問題が生じる可能性が高く、非常にデリケートな事です。

励ましてあげているつもりが、追い詰める事になっていた。

とは、もはや誰も思っていませんよね。

だけど、問題は「受け取る側がどう感じるか?」であって、送る側の気持ちではない。

という事です。

 

「クラスメイト」ではなく「不登校の子」

 

この一行が目に飛び込んできた時に、「あぁ。そうか・・・」

なんだか私の中からそんなため息の様な言葉が力なく出てきました。

ある不登校経験者の方が語っておられた体験の中で、とても分かりやすい経験談が

ありました。

 

それは、まだその方が学校へ行く勇気が少し残っていた時の事で、

「教室で一人とても辛い思いをしていた時は誰も興味を示してくれず、

何もしてくれない。

それで、不登校になっていきなり手紙だけ送られて来ても・・・・

嬉しいという気持ちは全くありません。

この状況になると、何をしてもらっても気を使うし、疎外感も感じる。

だから、何もして欲しい事はありませんでした。」

 

これが、不登校になってしまった子供の正直な気持ち。です。

クラスメイト、教師関係なくもう誰にも何もして欲しくない。

 

不登校になった人が全員同じではありませんが、こんな風に感じて

しまうまで本人を追い詰めてしまった根本の原因はどこにあるのでしょうか?

クラスメイトやお友達からの手紙についてアンケートを取ってみると、

「もらったことがある」が半数以上で、その内「もらって良かった」

と答えたのは約20%、「良くなかった」と答えたのが約30%で残りは

「わからない」でした。

この結果から、手紙に対して否定的な感情を抱いた人の方が多いという事が

分かります。

 

【良くなかった】と答えた理由として、

・待っているから、早く来てね、といった言葉がつらかった。

・学校の事を考えたくなかった

・どうして自分は学校へ行けないんだろう?と考えると辛くなる

といった回答が多い中、最も多く聞かれたのは

 

「自分のために誰かの時間を割いてしまっているのが申し訳ない」

 

という意見でした。

 

手紙の内容ではなく、手紙を書く時間を使わせてしまっている事を

申し訳なく感じている。ということです。

本当に悲しい事です。

そんな事にまで気を使って、自分の周りで起こっている事に敏感になって。

逆の立場で考えるなんて彼・彼女達にはできないんです。

 

「誰かを助けたい」もし自分がそう考えた時に、その手紙を書く時間は

その人にとって無駄な時間では無いんですよね。

それでも、中には「いやいや」やっている人も居るでしょう。

不登校になてしまった子供たちは、そんな人達の気持ちまで考えてしまう。

言い換えれば、ものすごく「気が利く」すごい子供たち。なんです。

 

【手紙をもらって良かった】と答えた理由

・励ましの言葉がうれしかった

半面、プレッシャーにも感じた

・毎日手紙をくれる人もいた。段々と有難いと感じる様になった。

 

手紙を送る側の気持ちに変化が起こる可能性がある

 

「手紙を送ったのに・・・」

相手からの反応を期待し、その期待を裏切られたと感じてしまった場合、

「私は手紙を書いてあげたのに」「こっちは手紙を送ったのに」

こんな感情が生まれてしまうと、励まそうとしていた生徒たちが、

気付くと不登校の子供を敵視するような反応をする可能性があるという事です。

 

いくらクラスメイトとはいえ、そんなに仲良くない子だっていますし、

いじめが原因になっていた場合、いじめていた人からも手紙が届いたりする訳です。

そうなると、届けられた子供はどんな風に思うのでしょうか?

 

「先生は本気でこれが良い事だと思ってやっているのか?」

「もう学校に私の味方は、いない・・・」

 

そんな風に受け取る子供もいることでしょう。

一方通行の善意は、ともすれば「悪意」でしかない場合もあるという事です。

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親はどう対応すべきなのか?親に原因はないのか?

 

あるカウンセラーの方は、初期の不登校においては親の言葉や行動、

対応が原因になっている事が多いと言われます。

そして、子供はなぜ自分が不登校になってしまったのか分からないのです。

不登校になった年齢にもよりますが、子供は自分の状態や気持ちを上手く

伝える事が出来ないため、カウンセリングを受けるのは「親」が向いている

という事です。

その理由としては、子供が不登校になってしまった親としての不安を子供に

ぶつけてしまう恐れがおあるからです。

 

不登校児の親に多い傾向とは?

 

「このまま卒業出来なくてもいいの!」

「こんな事をしていて就職も出来ないでどうするの!」

「どうしてこんなことが出来ないの!」

 

親が自分のプライドを守りたい為に子供に対して使う言葉は、

どんどん子供を追い詰めていきます。

この場合、とても厄介なのは親にその「つもり」が無いことです。

あくまで自分は「子供のために」と心底思っているという事が一番厄介なのです。

 

当たり前ですが、こんな言葉を子供に浴びせて、不登校が良くなるはずがありません。

これは親として子供を心配するが故に出て来る「親の不安」ですから、

親がまずカウンセリングを受けて、不安な気持ちを吐き出して自分の心を

安定させた上で、子供との接し方や話し方を教わるという事が非常に大切に

なります。

 

親の方が、子供との接し方を学ばなければ、子供の心を改善する手助けが出来ない。

言われてみて初めて気づく事だと思います。

 

例えば、

・不登校を否定せずに現状を受け入れる事

・今の子供をありのまま受け入れてあげる事

・子供の思いに共感してあげる事

・温かい言葉をかけてあげる事

・親を手本にしたいと思う様な対応をしてあげる事

・過保護は良いけど、過干渉や放任はダメ

・母子分離不安が原因の場合は、子供に関わる時間を増やす事

・無理やり規則正しい生活を強要しないこと

 

などなど、挙げれば沢山ありますが、自分で判断できない様な事を

親がカウンセリングを受けながら、先生から教えて頂き素直に実行する事が

子供の気持ちを落ち着かせ、自立心を養い、不登校を解決すると同時に

自立出来る様にしてあげる事が本当の意味での解決と言えるのではないでしょうか。

 

まとめ・・・

 

一口に不登校といっても、いろんな原因があり、段階があり、

子供のちょっとした変化に親が気付いてあげる事がとても大切です。

過干渉や放任は絶対に避けるべきですが、過保護というのは「保護」が根底にあります。

 

ただ干渉するだけでなく、保護するために子供の変化に気付く様努力する。

そんな親の姿勢はきっと子供に伝わる時が来るでしょう。

そして、そんな親からの愛情を沢山もらって育った子供は、自分の「不登校」という

経験を自分の子供たちにも活かしながら、自分も親からしてもらった様に

大きな愛情を持って子供に接するに違いありません。

 

それが、どんな事にも勝る最高の子育てだという事を教わったのですから。

 

最後までお読み頂きありがとうございました。

では、また次回の記事でお会いしましょう。

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