みなさん、こんにちは。
yoshi3です。
今回は、鹿児島県の南に位置する3つの小さな島から構成されている
三島村の一つ、竹島で20年ぶりに島で商店をOPENさせた方がいらっしゃる
ということで、ちょっと気になり、色々と調べてみました。
鹿児島県三島村ってどこにあるの?
鹿児島県鹿児島郡三島村竹島
これがこの島の所在地です。
いわゆる「離島」というやつですね。
ここに今回ご紹介したい「竹のいえ」があるのですが、
まずは「三島村」をご紹介します。
「三島村」は竹島・硫黄島・黒島の3つの小さな島で1つの「村」として
機能しており、村役場は交通通信や経済、文化あらゆる事がスムーズに行われる様に
鹿児島市に置かれており、3つの島には出張所が置かれています。
鹿児島本港からフェリーでおよそ3時間でまず最初の島「竹島」に到着します。
そこから、さらに30分ほど走ると次の島「硫黄島」に到着します。
そして、さらに硫黄島から70分ほどフェリーに乗ると3つ目の島「黒島」に到着します。
黒島だけがフェリー港が島の東西に2か所あり、最初に到着する「大里」(東側)から
更に30分ほどで西側の港「片泊」に到着します。
そして、最後は鹿児島本港へフェリーは戻っていくという航路になります。


鹿児島本港からこの三島村へ運航されているフェリーは週4本のみ。
海が荒れると運航中止にもなり、物資が思った通りに届かないという事もあります。
※フェリー情報などはこちらを参考にして下さい。
三島村へ渡る方法はもう一つ、鹿児島空港からセスナ機が運航されています。
硫黄島に「薩摩硫黄島飛行場」があり、鹿児島空港からセスナ機が飛んでいます。
※セスナで渡りたい方はこちらを参考になさってください。
どちらも運航日や時間が限られていますので、しっかりと確認の上予約が必要です。
【3つの島の概要です】
・竹島
人口:82人
島の周囲:9.7km
島の面積:4.20k㎡
・硫黄島
人口:124人
島の周囲:14.5km
島の面積:11.65k㎡
・黒島
人口:175人
島の周囲15.2km
島の面積:15.37k㎡
「竹のいえ」がある竹島は鹿児島市に最も近い位置にあるのですが、
最も小さな人口も少ない島です。
自動販売機も島に1台しかありません。
島で唯一の郵便局も一時は職員がおらず郵便はもちろんATMもありませんので
お金の入出金が出来ない・・・といった事もあったそうです。
島で20年ぶりの商店「竹のいえ」
竹のいえをOPENさせたのは、島出身者の山崎晋作さん(35)という方です。
鹿児島市で就職していたころに奥様と出会い、結婚を機に2014年に
「子育てを島でしたい」という事からUターンを決められました。
その理由が22歳のころ鹿児島に住んでいた姉の1さいのお子さんの子育てを
少し手伝った事があり、鹿児島は都会だけど幼い子供にとっては
島より危険な事がいっぱいある。
島で子供から目を離しても、近所の人が抱っこしてくれてるし、
島全体が知り合いだから都会の様な心配をする必要がない。
その時に子育て一つとってもこれだけ違うのかと、驚かれたそうです。
そういう事が切っ掛けの一つとなって、島へ戻る事を決意されました。
島へ戻られた翌年、2015年4月に、NPO法人「みしまですよ」を設立し、
村の特産品「大名筍」のブランディングを始め「キセキノタケノコ」として
これからの販路を開拓中とのことです。

そして、今年2018年4月、島の皆さんに支えられながら「竹のいえ」がOPENしました。
文字通り皆さんに助けて頂きながらのOPENだったそうで、OPEN当日の直前まで
島の方々がお手伝いをして下さったおかげで何とかなりました。
それからは、島の子供たちが駄菓子を買いに来たり、島の人々の井戸端会議の
場所になったり、みんなのコミュニケーションの場として機能しています。
「竹のいえ」をやろうと思ったきっかけは?

以前から、島民の方々はスーパーのようなものが欲しいと言っておられたそうです。
そりゃそうですよね。。。
コンビニも無ければ、スーパーも無い。普段の生活にいろんな意味で支障があった事は
容易に想像できます。
島の生活にあこがれてやって来る人もいらっしゃったらしいのですが、
「思っていたのと違う」という理由で島を離れてしまうのだそうです。
そうです。不便過ぎるのです。
山崎さんは「誰かやればいいのに・・・」そんな風に自分も思っていました。と。
結局誰もやらないなら、じゃあ俺がやってやろう!という事で始められるのですが、
それは島に「安心」と「楽しみ」をもたらしたい。そんな思いからでした。
先にも書かせて頂きましたが、海が荒れて物資が思うように届かないような事があれば、
水さえ手に入れる事が困難になるかもしれないのです。
そんな時に、「あそこへ行けば・・・」という安心感。
「竹島へ行くんなら、あそこへ行けばいいよ!」という楽しみ。
島民はもちろんの事、島へ来る人達と、島民とのコミュニケーションの場所。
そんな場所が欲しくて、竹のいえは生まれました。
三島村を世界に向けて発信
山崎さんは「竹のいえ」を運営しながら、GO!MISHIMA という
三島村を紹介するブログの運営もされています。
世界に誇る日本の離島
こんなタイトルのついた、島の自然豊かな風景写真と共に
三島村を紹介されています。
こちらは、竹島も含め硫黄島、黒島の3つの島「三島村」を
観光地として紹介されていて各地で行われるイベントの告知や、
島の特徴なども紹介されています。
三島村は日本ジオパークに認定されていて、この度ユネスコが運営する
世界ジオパークから「世界一小さなジオパーク」として正式に認定されたということです。
※ジオパークの説明はこちら

竹島はその名の通り「リュウキュウチク(琉球竹)」という竹に覆われている島で、
竹林の中で、2002年にトカラヤツシロラン、2013年にはタケシマヤツシロラン、
2014年ヌカヅキヤツシロランといったラン科の新種が次々と発見されたり、
火山活動後の地層がむき出しになっていたり、自然の神秘と人との関りなどが
研究されている場所でもあります。
そういった事を世界に向けて発信し、この三島村を活性化させて
少しでも若返りを目指す。
そんな山崎さんを始め、周りで協力されている方々の思いが伝わってくる内容です。
死ぬまでに一度は行ってみたい。
本当にそんな風に思える日本の素晴らしい場所の一つだと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
では、また次回の記事でお会いしましょう。