健康

インプラント治療ワンピース型のリスクとは?値段と保険適用は?

みなさん、こんにちは。

yoshi3です。

 

今回は、歯の治療で人口歯根をあごの骨に埋め込んで義歯を固定する、

インプラント治療について、ちょっと気になる記事が出ていましたので、

色々と調べてみました。

 

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「ワンピース型」と「ツーピース型」

 

はい、いきなり「は?」というタイトルですね。「歯」だけに。。。

 

まあ、それは良いとして、インプラント治療の方法にはタイトル通り

「ワンピース型」と「ツーピース型」という2種類の治療方法があります。

 

最近では結構お安くインプラント治療が受けられますよ!という広告が目立ち、

「え!?そんな値段でインプラントって受けられるの?」と言う感じがしてきました。

 

1本当たりが数十万円するという感覚を持っていて、抜ける心配もなく

従来の被せているだけの治療と違い、一度インプラント治療をすれば、

義歯が何らかの影響で痛むまで交換すら必要ないという感覚でした。

 

だからこその高額治療だと思っていましたが、ここ数年まえ位から、

1本10万以下で可能!

みたいな広告を目にする様になり、世間的にインプラント治療を受ける人が

増えた事で治療代金を安く提供出来るようになってきたのかな?

んん~、良い事だな~。

なんて、勝手に思い込んでいましたが、どうやら真相は全く別の所にあるようです。

 

上述した1本10万以下という治療は、タイトルで言う所の「ワンピース型」

と言われる治療方法で、1本当たりが数十万(約30万程)掛かる方を

「ツーピース型」と言います。

 

・ツーピース型

チタン製の人工歯根をあごの骨に埋入させて、「支台」を装着して、

人工歯を固定する。

これがツーピース型です。

 

・ワンピース型

人口歯根をあごの骨に埋入させるところまでは同じですが、

この人工歯根が「支台」と一体化しているものを使用する治療法を

ワンピース型と言います。

 

要するに、ツーピース型は、人口歯根・支台・人工歯という

3つのパーツから構成されているのに対し、ワンピース型は、

支台一体型人工歯根・人工歯という2つのパーツで構成されています。

 

「え?たったそれだけ?」

と思ったでしょ?私も思いました。

 

インプラント治療に詳しい歯科医の方にお聞きすると、その違いが歴然としています。

 

ワンピース型は金額的に安く出来る分、あるリスクが伴います。

大きな力が加わった時にツーピース型の場合は「支台」がクッションの役目をし、

支台が壊れる事で人口歯根を守ります。

近頃の車で言う所の「クラッシャブルボディー」と同じですね。

グシャっとつぶれる事で、搭乗者に対する衝撃を少なくするというやつです。

 

ところが、ワンピース型の場合、その「クラッシャブル」部分が人口歯根と

一体化されているために、人口歯根を埋入している骨に直接力が加わり、

骨が炎症を起こす場合があるという事です。

 

記事で紹介されていた例として、ある認知症の方の場合、人口歯根(支台一体型)

だけが残っていて、それが反対側の歯茎に突き刺さって口の中が血まみれになっていた

そうです。

 

こういう場合に、ツーピース型であれば、支台を外すだけで問題を解決できるところ、

ワンピース型はインプラント自体を外す手術が必要な場合もあります。

こういうリスクを理解しないまま「安いから」という理由だけで飛びついてしまうと、

思わぬケガや出費につながる事もあるという事です。

その他にもインプラント治療そのものに対してのリスクがあると言われます。

 

手術ミスや骨粗しょう症治療による後遺症もありうる

 

大学病院などを対象にした調査で、インプラント手術によるトラブルが

3年で400件以上!あり、最も多いのが「神経損傷」で158件。

その他、顔の腫れ、疼痛により会話や食事が困難になるといった深刻な後遺症が、

長期間続きます。

 

また、最近女性に多いのが、骨粗しょう症の治療で「BP製剤」という薬を

利用されている人が増加していて、インプラント治療を受けた際、

まれに「顎骨壊死(がっこつえし)」というあごの骨が感染して崩壊する病態で、

治療も非常に難しく、なにより患者はとても大きな苦痛を伴うとの事です。

 

ただし、それらの事は自分が相談する歯科医と骨粗しょう症の治療をして頂いている

主治医との情報連携で回避できる事でもあり、手術ミスにしても、インプラント手術に

慣れている歯科医の所へ行くことが賢明です。

 

今は簡単に個人でも情報を収集できる時代です。

優れた医師であるか?経験は豊富か?といった事も調べられるようになりました。

周囲の評判も判断基準の一つです。

そして、自分の状態をしっかり医師に伝え、情報の共有と連携が自分自身を守る

という事をしっかり頭に入れいて判断しましょう。

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インプラントは保険が効く?気になる値段はいくら位?

 

インプラント治療は保険が適用されないと思っていましたが、

ある条件を満たすことが出来れば、保険適用治療が受けられます。

 

少し特殊ですが、その条件とは以下の内のどれかに該当する事。

・先天的にあごの骨の1/3以上が連続して欠損している場合

・上あごの1/3以上が連続的に欠損していて、鼻腔や副鼻腔につながっていると

診断された場合

・病気などで下あごの1/3以上が連続的に欠損している場合

・あごの骨の形が不完全な場合

・骨の移植によってあごの骨が再建された場合

 

以上が保険適用にてインプラント治療が出来る患者側の条件ですが、

要するに、インプラント以外での治療が難しいと判断された場合は

保険を適用しますよ。と言う事です。

もちろん上記のどれかに当てはまるという事を医師又は歯科医師に

証明して頂く必要があります。

 

保険を適用させるためにもう一つ条件があり、厚生労働省で定められた

条件を満たす医療機関で治療する事。です。

その厚生労働省が定める条件とは

 

・歯科あるいは歯科口腔外科を診療科目に設けている保険医療機関であること

・歯科あるいは歯科口腔外科での治療経験5年以上、インプラント治療経験3年以上の

歯科医師が「常勤」で2人以上配置されていること

・病床(ベッド)を20以上完備している「病院」であること

・宿直医、日直医の当直体制が整っていること

・国が定める医療機器や医薬品の保管・安全性確保の整備がなされていること

 

以上が保険適用のために病院として必要な条件です。

 

次に費用ですが、どこへ行っても同じという事ではありませんが、

一般的な相場として見て頂けましたらと思います。

 

・初診料:無料~数万円

・診断料:1.5万円~5万円(少し幅があります)

・手術料:10万円~35万程度/1本あたり

・人工歯:5万円~15万円程度/1本あたり

・術後診断:数千円~1万円程度/1回

 

大体これくらいの金額設定をベースにして、各歯科医院で独自に

お得なパック料金を設定したり、サービスで差をつけたり保証期間で差をつけたりと、

色んな事をされていますので、一件で決めてしまうというより、

何件か話を聞いた上で、医院若しくは歯科医師の評判や信頼度などを調べて、

納得のいく歯科医師、歯科医院と出会うのが一番良いと思います。

 

また、いずれにせよ、高額な治療になる事は分かっていますので、

支払い条件なども一つの要素になるかも知れません。

 

まとめ・・・

 

もうかなり世間的にも歯科治療の一つとして馴染んできた感じのする

インプラント治療ですが、今回色々調べてみて知らなかった事が沢山あった事と、

手術ミスやあごの骨の感染症といった一般の方々にはあまり情報として出てこない事も

あり、少し驚いたというのが正直な感想です。

 

大学病院の調査で、たった3年間でトラブルが400件というのはちょっと

驚愕の事実でしたが、患者さんは先生方に絶対の信頼をおいて治療に来られる訳です。

別に失敗するつもりで手術をされているとは思っていませんが、

に、しても、3年で400件以上という事は、年間130件何らかのトラブルが

発生しているという事ですね。

 

この数字は如何なものでしょうか?

 

日本で医療として認可されていないレーシック手術でもそこまでトラブルを

起こしていない様に思うのですが。。。

 

もう少し業界全体でトラブルやミスの数を減らす様に努力していただかないと、

知ってしまった以上安心して先生方にお願いする事が出来なくなります。

 

「じゃあ来なくていいよ。」と言われそうですが、そういう問題じゃないですからね。

小学生じゃあるまいし。

 

じゃあ、医者辞めたら?って言うしかないじゃないですか?

 

でも私たちの生活において、先生方の存在は無くてはならないんですよ。

あなた方は、みんなから必要とされている方々なんです。

だから、私たちが安心して手術を任せられるように努力して欲しいんです。

お願い致します!

 

あ、あと、「裏口」じゃないですよね?先生?

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

では、また次回の記事でお会いしましょう。

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