生活

EV車用充電器の規格を日中で統一に合意!世界シェア90%超へ

みなさん、こんにちは。

yoshi3です。

 

今回は、世界的な話題として近年には珍しく日本と中国が協力して

世界標準を作り上げようと合意に至ったEV(電気自動車)の充電器の

話題を色々調べてみました。

 

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EV車両の充電器規格ってどれくらい種類があるの?

 

現在日本で販売されているEV(電気自動車)やPHV(プラグインハイブリッド)

の充電機能における規格としては、家庭用交流電源からでも充電可能な様に、

SAEJ1772という110V/230Vのコンセント型の規格と、CHAdeMO(チャデモ)

という直流の急速充電の規格のコネクタの2種類を使える様な仕様になっています。

 

※CHAdeMOは2014年に開催されたIEC:国際電気標準会議において

電気自動車用急速充電規格として認定されました。

 

世界最大シェアを誇る中国では中国電力企業連合会が推進する「GB/T」

と言う独自規格を持っています。

 

また欧州の方では「コンボ」と呼ばれる規格で統一されておりますが、

世界的な目で見た場合3%程度のシェア率しかないため、この規格が世界標準に

なるとは思えません。

 

あとは、テスラが独自の規格を持っていますが、テスラのモデルS、Xは変換プラグを

使用する事でCHAdeMOに対応します。

現時点での電気自動車充電ステーションとして、CHAdeMOは欧州のコンボと

設置数争いをしている感じですが、設置数ではコンボの約4000基に対して

CHAdeMOは約1万8000基と、一応リードする形にはなっています。

またCHAdeMO協議会の会員になる事で技術情報の開示や製品認証を受けられる

権利を得られるとして、新興国を取り込んでいる状態です。

 

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中国との規格統一に合意が決定!簡単に統一出来るの?

 

CHAdeMO協議会は2010年に発足し、当時158社・団体でスタートし、

国が自動車充電インフラ整備事業として1005億の補助金を計上したことで

会員数は429社・団体まで増加した。

その勢いでCHAdeMO協議会が取り込んだのが「中国」と言うわけですが、

実は中国の「GB/T」規格は、CHAdeMOと通信方式が全く同じで、

数百円のコストで差込口の形状を変更するだけでそのまま充電出来るのです。

 

これは「GB/T」はCHAdeMOの技術支援を受けて開発されたためであり、

そのままCHAdeMOを採用しなかったのは中国側のメンツを守るためといったところです。

ただ、今回はそのお陰で日本企業としてもケーブルなどの関連部品の販路を

中国に開拓できるといったメリットもあり、CHAdeMOの技術を積極的に

海外へ開示した戦略が功を奏した結果につながっていると言えます。

 

欧州でも近年はコンボとCHAdeMOの双方対応型充電器が増えていることから、

CHAdeMOが優位に立っているように感じられますがまだ予断は許さないといいます。

 

新興国が必ずしもCHAdeMOを採用するとは限らない気配もある様で、

EVの欧州への輸出を狙うインドはコンボを採用する方向らしく、

かつ、中国製品に対する警戒心が強いため、この中国との統一合意が

裏目に出る可能性も否定出来ないといえます。

 

まとめ・・・

 

これから世界は化石燃料を使わない方向で色んな分野が変化する時に

来ているのかも知れません。

欧州では今後、ガソリンはもちろん、これまで主流にしていた軽油の

ディーゼルエンジンさえ製造を禁止し、車が環境に及ぼす影響を限りなく

ゼロに近づける取り組みをすると発表されました。

その一方で、アメリカのトランプ大統領は国内での自動車産業を盛り上げるために、

排ガス規制の緩和を図る様な動きを見せたり、社会が向かうべき方向に逆行する

形を取ってまで、内需拡大を視野に入れ労働者の票を確保する政策を変えようとしません。

 

電気自動車が完全なものだとは言いません。

その電気を作る為に原子力に頼る事につながる事にもなるでしょうし、

どれかを上げようとすればどれかが下がる事になるかも知れません。

 

それでも、プラスチック製のストローを廃止したり、人間社会において

まだまだ出来る事は山のようにあります。

環境破壊による自然の猛威で人類存亡の危機が訪れた時、「しまった」

と言っても遅いのです。

これから先人類は、企業の利益や自国の利益を後回しにしてでも、

地球規模の活動を全世界レベルで推進しなければ、存亡の危機は

意外と目の前に来ている事に誰も気づいていないだけかも知れません。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

では、また次回の記事でお会いしましょう。

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